陶器に歴史あり 生産地やブランド

ナルミとBaccarat

ガラスの器

食事の時に料理や飲み物を入れたり、インテリアとして部屋に彩りを添えたりなど、陶器は我々の生活の中で大きな役割を果たしています。日本には陶器の人気ブランドがいくつも存在し、中でもナルミは特に高い人気を得ています。

ナルミは名古屋市緑区の鳴海町に本社を持ち、特にボーンチャイナと呼ばれる白い器の製造では国内で二番目という大きなシェアを誇っています。またレストランやホテルなどで使われる業務用の食器の製造にも力を入れており、さらにガラスなどの工業用の素材も手掛けるなど、幅広く活動しています。

陶器と共に食器やインテリアによく使用されているのがクリスタルガラスで、フランスのBaccarat(バカラ)はその分野では世界的に名高いトップブランドです。このブランドはフランス東部のロレーヌ地方にあるバカラという村で、1764年にガラス工場が作られたことがその起源です。1816年にクリスタルガラスの製造がはじまり、その品質の高さからヨーロッパの貴族の間で愛用されるようになりました。その後も現在に至るまで数多くの人気シリーズを世に送り出し続け、この業界に君臨し続けています。

陶器の生産地域は佐賀県やイギリスが有名

洋食器

日本の陶器の生産地域で有名なのは、発祥の地でもある佐賀県が有名です。ブランド的に元祖というイメージがあり、老舗も数多く存在し、有田焼や伊万里焼ならば、誰でも聞き覚えのある焼き物だと言えるでしょう。佐賀県の有田町は、約400年続く陶器発祥の地にちなんで、毎年陶器市を開催して、日本全国や外国までの陶器ファンが押し寄せ、大変なにぎわいを見せています。

唐津では、唐津やきもん祭りがあります。世界ではイギリスが有名で、たくさんの陶磁器メーカーがあり、中でもストーク・オン・トレントは、世界の陶磁器都市として名を世界に轟かせています。この生産地域で老舗の代表的ブランドが、ウェッジウッドとスポードです。

ウェッジウッドと言えば、ワイルドストロベリーを連想する人も多く、野イチゴの柄が日本人には可愛らしく感じて人気があるようです。ウェッジウッドは王室ご用達の陶磁器でもあります。他にも気品溢れるロイヤルアルバートやロイヤルウースターなどもあり人々を魅了しています。